うつ病治療ポイント抜粋

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/4511/syourei45.htm

1)抗うつ剤はひとまず単剤で、最大量を十分な期間(最低1ヶ月)使うべし。アナフラニールトフラニールルジオミールなら最低225mg。アモキサンなら300mg。ルボックスなら150mg。パキシルは40mg。これをやらずに、次に移行してしまうと、症状はこじれていく。


2)Augmentation(強化療法)
リチウム、甲状腺剤、リタリンパーロデルセディールトリプトファン..........などいろいろ言われるが、甲状腺剤とリタリンしか有効例は少ない。リタリンは1/2Tで老人に向いている。


3)双極性障害を見逃すべからず。つまり、うつだけじゃなく躁が出る人に、抗うつ剤は禁忌である。リチウム、デパケンランドセン.......などでコントロールしたい。


4)強迫神経症を見逃すべからず。うつ病のようで、実は中身は強迫神経症のこともきわめてよくみられる。この場合、アモキサンルジオミールトレドミントフラニールなどは、ほとんどほとんど無効となる(遷延化)。アナフラニールルボックスパキシルのうちの一剤を使えば、うつをとるのは比較的容易だろう。


5)アルコールや鎮痛剤、ステロイド、Ca拮抗剤、抗パ剤などの併用を見逃すべからず(薬物性うつ病)。特にアルコールを飲みながら、うつ病治療を続け、大変な慢性状態に陥っているケースを散見する、その場合主治医は問診でアルコールのことを聞いてもいないか、又は知っていても「少しくらいはいいでしょう」と認めてしまっている。


6)向精神薬の併用は必ず慢性化の原因となる。しかしこれをやる精神科医が多くて腹立たしい。非定型薬の登場で、よけいにリスパダールセロクエルうつ病に投与されたりしている。禁忌!